今回はある本をご紹介します。
かんき出版から出ている『脳の老化を止めたければ歯を守りなさい』です。
こちらの著者である認知症専門医の長谷川先生によると
薬物療法などを行なっても良い結果が出ていない認知症患者に歯のケアを行うと劇的に認知症状が改善したとのことです。
そしてその認知症専門外来には歯科衛生士さんが口腔ケアを行うための歯科用チェアが設置されているのです。
なぜ歯科のチェアを設置するまでするのか?
それは脳の老化といっても様々な病気がありますが、こちらの本の一部によるとアルツハイマー型認知症の原因の1つとして歯周病菌が関係しているからなのです。
具体的には歯周病菌が出す毒素に対抗するために体が炎症物質を出します。
その炎症物質が脳に流れ込むと「アミロイドβ」というタンパク質が増えるのですが、これが脳の中に増えてくると脳細胞が押しやられて少なくなるのです。
他にも歯周病菌が脳や体に悪影響を及ぼすレポートはたくさんありますが、そういった情報により少しずつ国の政策を動かしつつありあます。
口腔ケアを重視する病院が増えてきていたり、訪問診療を行って高齢者の口腔ケアを行う歯科医院は保険点数が優遇されたりする動きがあります。
ここで重要な役目となっているのが歯科医師、、ではなく歯科衛生士です。
歯科衛生士さんは口腔ケアのプロであり、口腔衛生実地指導という歯ブラシ指導に伴う保険点数は歯科衛生士の業務によってのみ算定される項目です。
また当然一般歯科医院でも歯科衛生士なくして診療は成り立ちません。
なぜならお口はご自身だけで完璧に管理できるものではなく、車のようにプロのメンテナンスを受けないと必ずトラブルが起きるからです。
治療が終わって患者様に予防の説明もなく「また何かあったら来てください。」と言って帰す歯科医院は歯を守る気がありません。予防の主役は歯科衛生士です。
しかし、歯科衛生士のなり手が実は少なくなっています。
その原因としては以前は2年で歯科衛生士資格を取れたのですが、最近は3年制となり資格を取るまで1年以前より余分にかかるようになったことが大きいと思います。
歯科衛生士は今後さらに需要が高まる職業であり、その分給与や福利厚生も今よりさらに優遇されていくだろうと予測しております。
本当にやりがいがあり、働き方も選びやすく、さらには労働量に見合った十分な報酬も期待できるいい職業だと思いますので学生の方や、いい仕事がないか探されている方は是非歯科衛生士という職業を選択肢の1つとしてご検討ください。
もし興味のある方は当院を社会見学のように見学していただくことも可能ですのでご連絡ください 🙂
590−0026 大阪府堺市堺区向陵西町1丁4-3
072−222−4618(シロイハ)
歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科
けやき通りの歯科医院 ゆうき歯科クリニック
堺市堺区・堺市北区・堺市南区・堺市西区・百舌鳥・上野芝・三国ヶ丘・堺市・浅香山・中百舌鳥・堺東・なかもず・田出井町・百舌鳥八幡・浅香・金岡・北花田の歯医者さん