今回はお子様の歯並びと姿勢の関係について少しご説明させていただきます。
歯並びはこれまで遺伝的な要因(両親の歯並びを受け継ぐ)が多いと考えられてきました。
しかし、最近の研究では遺伝的な要因だけではなく環境要因(生活習慣や普段の姿勢、体の動かし方)なども少なからず関係していることがわかってきました。
特に普段の姿勢と歯並びの関係については多数報告が出てきています。
姿勢が悪いと口呼吸になりやすく、舌の正しい位置が獲得されません。結果的に歯並びが悪くなります。
今回はお子様の姿勢に影響するに4つのポイントを挙げていきます。
①抱き方
ポイントはCカーブです。
赤ちゃんの背中を丸く抱きます。特に3ヶ月までの赤ちゃんは首が据わっていないので縦に抱かずに横向きに抱くようにしましょう。
正しい姿勢で抱くと正しい呼吸と正しい飲み込み(嚥下)が身につきます。
・赤ちゃんを引き寄せて抱く
・Cカーブを作るように丸めて抱く
・口が閉じていることを確認する
・一方向に長く抱かず、15分で抱く向きを変える
以上を心がけてください。
②寝かせ方
布団に寝かせる時は必ず枕を使いましょう。タオルを重ねるだけで結構です。
赤ちゃんの肩が枕のへりに接するように枕の位置と高さを調整します。
赤ちゃんがリラックスできているかどうかはお腹を触ってみて柔らかければリラックスしています。
成長に従い、タオルを重ねて調整していってください。
③授乳方法
生後3ヶ月までは気道と食道が合流しないため、おっぱいを飲みながら呼吸ができます。
よってどのような姿勢で授乳してもむせることはありません。
しかし、この時期に先ほどのCカーブを保つ抱き方で授乳することで「深飲み」ができるようになります。
舌を十分に動かしておっぱいを絞り出すことが習慣化されると、顎の発育が促進され十分な顎の幅を獲得でき、歯のガタツキは少なくなります。
反対に背中を反った姿勢で授乳を吸うと赤ちゃんは顎が上がった状態になり、乳首を咥えるだけの「浅飲み」になってしまします。
④足の指
歩けるようになると足の指を見てあげてください。
その時に足の親指が床に接していない「浮き指」や指が力んで床を掴むように曲がっている「かがみ指」、小指が横に折れた「寝指」などになっている場合は体が、後方重心になっており体を前に倒して食べに行く捕食の動作ができない状態です。
結果的に呼吸が浅かったり、口呼吸、落ち着きがないなどの症状があらわれやすく、歯並びにも影響があります。
以上です。詳しく記載すると膨大になりますので院内のセミナーなどでまたお話させていただきます。
歯並びは単純にその場で解決するものではなく、日頃の生活習慣から変えていかないと根本的な解決にはならないということが分かり始めています。
当院でもそういったトレーニングを交えて矯正治療を行いますので歯並びやお口ポカン、猫背などが気になる方は原因が共通する可能性が高いので一度ご相談ください。
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