こんにちは !
当院にはお子様の治療から学生の治療、また見た目を改善したい女性、インプラントを希望される方、入れ歯が壊れた高齢者のおじいさんなど幅広い年齢層、様々な悩みを患者さんがいらっしゃいます。
西暦1990年以前の歯科治療は機能回復が基本であり、簡単に言うと噛めなくて困っている方を助けることが歯科医療だと考えられてきました。
しかし、材料の発展(セラミック、グラスファイバー、ジルコニアなど)や新しい治療法(インプラント治療、ダイレクトボンディング、マウスピース矯正など)が誕生し、「噛めるようになった」と言う単純なものだけではなくより質の高い生活ができるような処置が最近急速に求められるようになりました。
当院でも様々な最新の機材の採用、手技の習得を行なってきておりますが、そういった最新技術を採用するに当たり4つの基準に基づいて採用するか否かを判断しております。
1、審美(Esthetics)
歯における審美とは歯の色と形態です。歯の色と形態、そして歯の色、状態が整って初めて見た目が良いと人間の目が判断します。現在は材料の進化が著しく、天然の歯と比較しても全く見劣りのしない人工物が生まれてきました。
また、金属を使用しない治療法が出てきたことで光を遮蔽するものがなくなり、透明感も天然の歯とより近くなりつつあります。本当に見分けがつかないかぶせ物を作ることができるようになりました。
そして、形に関しては隣の歯とのバランスだけではありません。歯の形のバランスは周辺の歯ぐき、唇、顔貌との調和を図ったものでないといけません。
このようにどのような修復物を作る際にも審美的な感覚を常に横に置きながら治療法、治療材料を決定していきます。
2、機能(Function)
例えば入れ歯でもやみくもに歯を並べて作ればいいわけではなく、顎の動き、上と下の顎のボリューム、話しやすさ、筋肉を司る神経の安定などを考慮して作らなければいけません。
特にインプラント治療が出てきてからはそういったことをさらにシビアに考えて処置を行う必要があります。なぜなら入れ歯は動きます。天然の歯もある程度動きます。動くということはある程度かみ合わせに遊びがあるということです。ですので多少の噛み合わせの不具合があったとしても可動性がカバーしています。
しかし、インプラントは全く動きません。とてもいいことですが、噛み合わせの基準を誤まってかぶせものを入れると噛み合わせがしっくりこない場合があります。
1本の歯でも全ての歯を動かす治療でもそれがしっかり機能するかという視点で歯科治療は行う必要があると思っています。
3、構造(Structure)
歯科治療の特性として治療すると人工物が装着されます。よって噛めたとしてもその人工物、人工物がかぶさっている歯の根っこなどに強い力がかかる構造設計を行うといずれ破綻します。
そういった大きなトラブルが起きないように全体の力のバランスを考えた治療を行わなければならないと考えております。
具体的にはなるべく削る量はできるだけ少なく(Minimal Intervention)、上下の歯の材質の違いをカバーする構造設計など破綻を防ぐデザインを1口腔単位としてあらかじめ考えて処置に入るべきです。
どのような長さ、太さのインプラントを入れるかどうかは構造力学的問題も踏まえて決定しないといけません。
4、生物学的観点(Biology)
生体の治癒能力を考慮して治療を行う必要があります。治療前よりも必ず健康な状態にならないと治療の成果は出ていません。すごく綺麗な結果が出る治療であっても周辺の歯ぐきが腫れてしまうような治療は行いませんし、機材も採用しません。
以上の4つの常に頭に置いて治療を進めております。
いかかでしょうか?ただやみくもに歯を削ってかぶせているのではないことがおわかり頂けたかと思います 🙂
今後も基本に忠実に良質な治療を目指し、地域の発展に貢献してまいります !
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