こんにちは!
今回は高齢者の方のお話をさせていただきます。
まず、今日厚生省が発表したデータによりますと100歳以上の日本人は現在6万9785人いらっしゃるとのことです!!
すごいですね!100歳まで生きることができる時代です。
100歳まで生きることができるのであれば定年退職した後に第2の人生が35年間も楽しむことができます。本当に想像するだけでもワクワクします。
しかし!!
寿命が100年あるからといってその間がずっと健康であるというわけではないですね。
寿命には2種類あります。
1つは平均寿命。これが亡くなるまでの期間です。
もう一つは健康寿命です。こちらは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
平均寿命と健康寿命の差は男性では9.13年あり、女性では12.68年あります。
この2つの寿命の差を縮めることはすごく重要で国が目指すところでもあります。
国が主導となって各医療機関もこの差を埋めるべく様々な角度からアプローチを行っております。
当院は歯科医院ですので、お口の健康を通して健康寿命を伸ばす取り組みを行っております。
口の機能には食べ物を噛む、言葉を話す、呼吸をする、表情を作る、摂食嚥下といったものがありますが、
この中でも摂食嚥下(せっしょくえんげ)は栄養を確保する手段であり、この機能が低下すると健康寿命は著しく低くなります。
摂食・嚥下を向上させるためには当然噛めるようにする(インプラント、入れ歯など)ことも大事ですが、それだけでは不十分です。噛めたとしても飲み込めないとお食事は成立しません。
高齢者の方は筋力低下のため舌筋の動きが弱くなり、喉頭蓋という気道の封鎖弁がうまく働かずに食べ物が気道に流れて肺炎を引き起こします(誤嚥性肺炎)。
日本人の死亡原因の第3位は肺炎です。肺炎の中でも誤嚥性肺炎が多数を占めます。
誤嚥性肺炎を減らす取り組みとしては体力の増強、口腔機能の向上、口腔内の衛生状態改善があります。
体力が増強することで免疫力が高まり、肺炎になりにくくなります。こちらはリハビリやカラオケ、人との会話などで高めることが可能です。そういった意味で高齢者の方は孤独にさせないことも大事です。
口腔機能の向上に関しては様々なトレーニング(パタカラ体操、あいうべ体操、摂食嚥下体操など)を行ったりする方法があります。
口腔内の衛生状態の改善は歯科衛生士や介護士がクリーニング、指導を行いフォローします。
基本的にはこのような方法で改善を図りますが、認知症など重度の方にはこういったアプローチがまったく効かない場合があるのも事実です。
特に認知症はレビー小体型の認知症が今後増えることが間違いないです。レビー小体型は嚥下障害が出現しやすいと言われているので今後さらにこういった口腔機能の低下に対する対策は注目を浴びるでしょう。
当院としても様々な医療機関と連携を取りながら1人の患者さんをケアしていく体制をとり健康寿命を延ばすことに全力で取り組んで行きます。
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歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科
けやき通りの歯科医院 ゆうき歯科クリニック