今回は予防歯科についてご説明させていただきます。
まず、予防歯科と聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
おそらくほとんどの方はむし歯、歯周病にならないように定期検診を受けるというイメージでしょう。
まず歯周病に関してですが、歯周病の罹患率は現在も高く歯周病の悪化を防ぐためには定期検診は欠かせません。静かな病気(痛くないが進行する)と言われている歯周病ですので気づくと歯が抜けしまう状況に陥っている方も珍しくありません。
よって成人の方は歯周病予防という観点でプロに定期的にチェックを受けるために検診に通うメリットは高いです。
今回の本題は子供の定期検診です。
まずこちらのグラフをご覧ください。
グラフの結論から言いますとむし歯(う蝕)は年々減少傾向にあります。
歯ブラシ指導やフッ素の応用、食事指導など公衆衛生への取り組みが結果を結んでおります。
よってお子様のむし歯はとても実はとても少ないのです。
また全くむし歯のない子も珍しくありません。
それではお子様の定期検診は意味のないものなのでしょうか?
結論から言いますとお子様は必ず定期検診を受けた方がいいです。
それはむし歯という観点ではなくお口の機能という観点でチェックを受けていただきたいのです。
お口の機能のチェックとは具体的には
・口の筋肉がきちんと発達しているか
・飲み込み方は正しいか
・呼吸法は正しいか
・舌の使い方は正しいか
・滑舌に問題はないか
・頬杖などのくせによって顎が歪んでいないか
・いびきはないか
・扁桃腺は大きくないか
・きちんと鼻呼吸できているか
・噛む力は十分にあるか
などです。
これまではむし歯にばかりお母さんも歯科医師、歯科衛生士も目がいっていましたが、本来はお口が担う役割(食べる、飲み込む、話す、呼吸するなど)が正常に機能しているかどうかをチェックする目を持たないといけなかったのです。
最近やっと注目され、少しずつ情報が蓄積し現在はある程度の基準が設けられております。
一部保険診療の枠組みに組み込まれてきています。
お口の機能は年齢とともに変化し、正常な発育から逸脱してきている段階ですぐに軌道修正していく必要があるためそういった目線でのチェックが定期的に必要になります。
しかし、お口の機能を正しく判断できる目を持つ歯科医師、歯科衛生士はまだ正直少ないと思います。
またその機能訓練を指導できる者はさらに少ないと思います。
しかしこれが本来の予防歯科です。
これからさらに機能訓練は発展していくと考えられますが、お子様の定期検診を受けられる場合は通院の容易さも大事ですが単純にむし歯があるかないかをチェックするだけではなく口腔機能の管理をしていただける歯科医院を選ぶべきだと思います。
高齢の方にも同様に口腔機能の低下を防ぐ方法を提供できる歯科医院が本当の予防型歯科医院です。
歯科医院というものが症状のあった時に治療してもらう場所ではなく、お口の機能を育む習い事のような場所になる時代がきています。
当院からもたくさん情報提供しますのでお子様の口の中を見る際にはそういった目線でもチェックする習慣を身につけてください 🙂
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