こんにちは 🙂
今回は歯のクリーニングたたくさんの方が用いていらっしゃる洗口剤(せんこうざい)についてご説明させていただきます。
よく患者様から聞かれる質問があります。
『どの洗口剤を使ったら歯が1番きれいになりますか?』
答えは 使い方を間違わなければどの洗口剤でもいい です。
使い方が間違っているとどの洗口剤を使っても意味がないです。
ここで知っていただきたいのは歯の汚れとは何かについてです。
歯の汚れとは ぬめり です。
歯の汚れは、歯の表面に多数の種類の細菌が集団となって付着している細菌の塊です。細菌が作り出した水はだ液に溶けないネバネバした多糖類をその周りに形成し、まるで鎧をまとっていると例えられる構造を持っています。このような構造を持つ細菌の集団は、細菌バイオフィルムと呼ばれています。
例えるなら
これは排水口です。
排水口にはぬめりがたくさん付着しますね。歯の汚れはこの排水口のぬめりのようなものです。
この排水口を掃除するにはどういう方法があるでしょうか。
1つ目はブラシでこすりとる方法ですね。
2つ目はハイター(塩素)を撒く方法です。
どちらの方法でも排水口は綺麗になります。
歯の表面のぬめりも排水口の掃除と同じ方法でないと取れません。
1つめはブラシ(歯ブラシ)で機械的にこすりとる方法
では2つ目のハイターを撒く方法ですが、お口の中に排水口をきれいにできる程の濃度の塩素を入れると口がただれてしまいます。
よって洗口剤とはそれだけで歯の表面をきれいにするほどの強力なものは使うことはできないのです。
洗口剤とは塩化セチルピリジニウムやポピヨンヨードといった殺菌作用のある薬剤が入っていますので汚れを作りにくくする予防的効果があります。
ですので正しい使い方は
歯ブラシやフロスで汚れ(バイオフィルム)をバラバラにして
洗口剤で洗い流す
ようなイメージでお使いいただければと思います。
このようにご自身のクリーニングはテクニックと知識が必要です。
当院を初めてご利用いただいている患者様には必ず毎日お使いの歯ブラシを持参していただくようにしております。それは歯医者でクリーニングをして一旦きれいになっただけでは何も意味がないからです。
当院では歯周病治療のプロである歯科衛生士がクリーニングだけではなくご自身のブラッシング方法を指導する時間を必ず設けておりますので、歯ブラシ方法を一度きちんと学びたい方は一度ご相談ください 🙂
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