こんにちは 🙂
今回はインプラント治療の効果についてご説明させていただきます。
最近インプラント治療に関しては様々な報道もあり、本当はどうなのか?と疑問に思っている方もいらっしゃると思います。
結論から言いますとインプラントは必ずしも一生持つわけではないです。
なぜなら人工物だからです。
もちろん一生持つ方もたくさんいらっしゃいますが、車や家電をイメージして頂いても50年持つ人工物は身の回りでなかなかないと思います。
最新のデータとしてはインプラントの10年生存率は82〜94パーセントです。
この中にはメインテナンスを受けられていない方も含まれていますので、歯ブラシをきちんと行い歯科医院でのメインテナンスを受けて入れば基本的にはずっと残ります。
しかし100パーセントではありませんね。。じゃあインプラントは意味のない治療でしょうか?
今日はここからが本題です。
仮に脱落した場合であっても実は隠れた大きな役割をしています。
それは両隣の歯を守ることです。
歯を失った場合選択肢としては基本的には3つの方法があります。
それぞれ見た目や違和感など様々なデメリットがありますが、今回は歯の寿命に関するリスクのみを挙げます。
1つはブリッジ。
両隣の歯を削り、かぶせものを連結させた構造物を装着することで歯が存在するように見せる方法です。
欠点は両隣の歯を削ること、歯がない場所にかかる力の負担を両隣の歯にかかることです。
2つ目は入れ歯です。
両隣に金具をかけてプラスチック製の入れ歯を出し入れする方法です。
欠点は両隣の歯を揺さぶる力がかかりますね。
3つ目はインプラント治療です。
歯を失った場所に歯の根っこに変わるものを入れ、歯を作る方法です。
インプラントは自立しているので両隣の歯に悪い影響は全くないです。
それぞれ簡単にデメリットをご説明しましたが、実際に両隣の歯の生存率を調べた論文があります。
歯を失った両隣の歯の10年生存率は
入れ歯を入れた隣の歯は56パーセント、ブリッジの柱の歯は92パーセント、何も入れない場合は噛み合わせが変わるので81パーセントとなります。
一方でインプラントを入れた場合は両隣の歯に負担をかけない、むしろ負担を軽減するので100パーセントの生存率です(Prosthet Dent 2001 May ;85(5)455-60)。
順番を整理すると歯を失った場合、お口全体の予後を考えた選択肢は
- インプラント治療
- ブリッジ
- 放置
- 入れ歯
となります。
このように歯を失った場所の両隣の歯の予後を考えた治療法を考える必要があります。
もちろん条件によっては入れ歯でも一生もつ場合もありますので、専門的な視点から最良の選択肢をご提案します。
例えば今はブリッジで一旦治療しておいて将来的に隣を歯を失った段階で別の治療法をご提案する場合もあります。
または1本のインプラントで将来的な噛み合わせの崩壊を防ぐことができる場合はインプラント治療を強くご提案します。
何本も歯を失った状態をしっかり噛める様に戻すには結果的に大きな費用が必要になります。
人生が最後を迎えるまでの歯にかかるトータル費用が低く抑えられる様な治療法がベストと考えております。
歯を失ってこれから歯を絶対に失いたくないとお考えの方は費用も含めた最良の選択肢をご提案しますので一度ご相談ください 。
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