こんにちは 🙂
今回は矯正治療の隠れた目的についてご説明させて頂きます。
一般的に矯正治療を行う場合は何を目的に行うでしょう?
1つは見た目ですね。患者さまから矯正治療を希望される方は基本的にこの悩みですね。
2つ目は噛み合わせですね。見た目は気にならなくても噛みにくい状態を改善することを目的に行います。
正しいかみ合わせかどうかは患者さんでは判断できないところもありますのでこの場合はドクターの方から矯正治療をご提案することもございます。
そして
3つ目の隠れた意味とは気道の確保です。
以前の矯正治療はあくまで歯の位置を力を加えて変化させ、見た目を改善させる治療がほとんどでした。
しかし、その治療法ではなぜ歯並びが悪くなったのかが解明できておらず、再び元に戻るケースも多くありました。
歯並びが悪くなる原因はもちろん遺伝的な要因もありますが、最近は環境の要因、つまり姿勢が悪いことや、体癖(頬杖をつく、ベロを出す、口を開けたままなど)などの方が大きく影響していることが明らかになってきました。
当院では矯正治療(特にお子様)を行う場合は6つのことを目標に治療を行います。
1、鼻呼吸
基本的に人間は鼻で呼吸することが正常です。お口で呼吸をするとベロの位置が低い位置になってしまい、結果的に歯並びが悪くなります。
2、普段は口を閉じている
歯の位置はベロの筋肉と口の周りの筋肉のバランスがあった位置に並びます。よって口を閉じていないと口の周りの筋肉が正常に働かず、歯の並びはずれてしまいます。また上の歯と下の歯は軽く接触している状態が正常です。
3、ベロは常に上顎にくっついている
ベロの正しい置き場所は上顎のスポットと呼ばれるところです。
そこにベロの先端がくっついてベロ全体は上顎にベタっとくっついている状態が正常な位置です。
4、飲み込む際に余計な筋肉を使わない
水などを飲み込む際に口の周りの筋肉が緊張している場合は正しい飲み込み方ができていません。
上顎にベロをベタっとくっつけて口の周りの筋肉はほぼ動かない状態で飲み込みできることが理想です。
ちょっとこれはイメージが難しいかもしれないですね。
5、歯がきれいに並んでいる
上記のことが基本的に行えていると歯はきれいな位置にそろってきます。
6、後戻りの装置がいらない
こちらも上記のことが達成できると噛み合っている場所が無理やり並べた位置ではなく筋肉のバランスの取れている場所なので後戻りの装置が基本的にはいらないことになります。
これを小児の段階の矯正治療で満たすことができると
・ワイヤーと使う矯正をしなくて良い
・抜歯をしなくて良い
・後戻り防止装置がいらない
・顔のフォルムがきれい
という従来の矯正治療では避けられないデメリットを避けることができる可能性が格段に高まります。
こういったことを考慮した矯正治療を患者さまと協力して行った場合は姿勢が良くなり結果的に最初に申しました気道の確保が達成できるのです。
最近お口がずっと開いているような感じがする方や、よだれがよく出る方、猫背の方などは噛み合わせを筋肉のバランスを踏まえた矯正治療を行えば改善する可能性がありますので一度ご相談ください 🙂
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けやき通りの歯科医院 ゆうき歯科クリニック